第2回 キャラクター魅力分析

大正メビウスラインPORTABLEと越えざるは紅い花〜大河は未来を紡ぐ〜の作品を
ライター、モッツァレラ鈴木が個人的主観でご紹介します。




大正メビウスラインPORTABLE のキャラクターはこちら
越えざるは紅い花〜大河は未来を紡ぐ〜 のキャラクターはこちら

大正メビウスラインPORTABLE

『大正メビウスラインPORTABLE』は架空の大正時代を舞台に、主人公・柊京一郎が単身上京した帝都で今まで会ったことのないタイプの人々出会い成長していく熱い物語となっています。
そう、このタイトルは男性主人公が男性キャラクターとの間に絆や愛情を育んでいくいわばボーイズラブと呼ばれるジャンルのゲームです。



海外列強に対していくための方法として、大日本帝國は軍備増強を選んだ。
が、さらにその中に死霊を使役することで強化をはかるとんでもない軍人たちが!

死霊をみる力を持つ民間人であり本作の主人公・柊京一郎が2つの派閥の軍人たちとそれに対抗する五本刀という組織、 またはいち民間人のいずれかに属することで物語は進んでいきます。
堅苦しい言い方をしましたがざっくりいうと、ルートに入った男性に合わせ成長していく京一郎の物語が楽しめます。

そんなわけで主人公の京一郎はまっさらな性格を持ったピュアな主人公。 ノブレス・オブリージュ(=お金や地位を持つ人間は、相当の義務を負う)という立派な精神を持ち、実践している日本男児です。 竹を割ったような性格な彼ですが、パートナーと共にいることで性格が変わっていくのも醍醐味の1つでしょうか。 彼の素直さや一本気なところはみんなが愛してやまない、頑張り屋の青年です。


京一郎の身に危険があると高確率で現れる高等遊民のミサキさん。 ストーカーではありませんが、なんでそんなに京一郎を大事にしているの!?とゲーム機を握りながらツッコミを入れる回数を数えたら相当数いくはずです。 その理由は彼の重要エピソードなのでぜひ物語を読んでいただきたい。 見た目も中身も気風の良いちょいエロおやじという風情ですが、ふとした時に見せる仕草が妙にかわいい、憎めない好漢です。


この若さで頭領を名乗っているだけあって頼れる兄貴感満点の時雨。 もちろんまだまだやんちゃなところもありますが、京一郎と一緒に成長していく姿は見ていて微笑ましいです。わんこ二匹のじゃれあいという感じでしょうか。 精神的に成長した時雨はとんでもなくいい男でして、京一郎と信頼し合う姿は一見の価値ありです。対等ケンカップルはご馳走です。 個人的には看病でそこまでやっちゃう時雨の男気に乾杯!という感じでした。


千家伊織。見た目+上から目線の人の話を聞かない態度に「わかりやすいSキャラ、いただきます」と思ったライター。が!期待はいい意味で裏切られました。 ただのSキャラに非ず。信念の為に行動してたら、状況も相まって結果冷徹な人間になるよね、行きすぎたMってSになるよね、のレベルのSキャラ。 余談ですが、今タイトルはパッケージ版の通常梱包にSS冊子がついていたので、読ませてもらいました。 京一郎の誕生日が題材なのですが、千家の祝い方が!もう……!紹介動画で気になった方にはパッケージ版もお勧めです。


坊ちゃまは苦労性。館林開は遊撃部隊を率いて行動しているのですが、この部隊が曲者揃い。館林隊長は大変ですが見ている方は大変楽しいです。 本人はTHE硬派な軍人といったストイックさ。そこは千家といい勝負なのですが、 千家が得るために行動しているのに対して館林は贖罪の為に行動しているので2人は近しいけれど真逆にいます。 ちなみに、坊ちゃまは結構ロマンチスト。というか良識派な紳士です。とはいえ軍人。やはり軍人。とあるEDで痛いほどそれを見せつけられます。がそこを含めて京一郎には愛してほしいですね。




イベント追加された伊勢兄弟は狂犬キャラ!?

次回コラムは趣向を変えてのご紹介です。



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越えざるは紅い花〜大河は未来を紡ぐ〜

『越えざるは紅い花〜大河は未来を紡ぐ〜』は異国情緒あふれる架空の国を舞台に展開するヒロイン・ナァラと登場人物たちの恋愛模様を、葛藤と信念と共に描いた物語です。



物語の舞台は『ルス』と『ナスラ』という2つの国です。ヒロイン・ナァラはルスで育ちます。
実はこの世界には『腐死』という女性だけがかかる治療が不可能な恐ろしい病がありまして、このせいでナスラは深刻な女性不足に陥っているんですね。
いないなら隣の国から攫ってくればいいじゃない、という乱暴な理論でナスラの先代の王様はルスの女性を攫うという蛮行を法律化してしまいます。
これはひどい!残念ながらその被害にヒロイン・ナァラの母親もあっています。
1人になってしまったヒロインは、ルス王に引き取られて娘として育てられることになりました。
が!ヒロイン自身もまたナスラに連れ去られてしまうのでした… ※関係図の『ナァラを連れ去る』の部分



さて、ヒロインを攫ってきた赤い髪の青年はトーヤと言います。彼はナスラの国王。 攫っては来るのですが、トーヤは先代の王様が作った法律を変えようとしていたり、女性の立場を考えてくれる、なかなかできた王様です。 もちろん、国王なので女性不足な場合でも優先的に結婚して子孫を残していく義務があるわけです。
ルート分岐になる事件をきっかけに、トーヤと結婚することになったヒロインは同志のような存在で信頼を深めていくことになっていきます…初夜のシーンはかなりドキドキです。
トーヤは序盤から、ヒロインに対して優しいです。異国に連れ去られたヒロインにとっては優しい言葉には騙されないんだから!と思いつつもつい絆されてしまう人の好さを持っています。
ところが…そんな好青年もいざヒロインのことを好きになってしまうとその愛情深さゆえに思わぬ行動をとるように…
キーワード「優しさ」「同志」「博識」「2つの顔」「闇」



軍事司令官スレンです。彼は分かりやすい俺様ですね! その不遜ぶりに「すぐさまそこをどけ!」と初回のCG(第一回コラム参照)の時にツッコミをいれてしまうほどです。
ところが!やはり分岐後彼のルートに入って結婚した後、意外や意外。ヒロインに対しての思いやりを本人に見せず、ユーザーに見せつけてきます。
男らしい男性は好感度高いよね、と思っていましたらやはり一番人気ということを聞き納得。彼は不言実行で結果を出すタイプで、男女とも惹きつけるカリスマ性を持った人物です。
いかにもな俺様でないところも好印象で、実力・人望ともにあるところはさすがです。その裏には彼の生い立ちが…
想いが通じ合ったあとのスレンがヒロインにやり込められたりするシーンは2人の心の距離が0になったのを感じられるのでとてもお勧めです。
キーワード「強引」「不器用」「嫁大事」「男気」「ケンカップル」



ノールは見た目からもわかるように非常にナイフのような鋭い切れ味を持った男性です。トーヤの政務補佐官で、ナスラ国の要人。 序盤のツッコミレベルではスレンに匹敵するほど個性的なキャラクターです。キャラクターの方向性としてはSキャラです。 が、自分の楽しみのために相手をいじめているわけではありません。
自分の思いどおりに事を運ぶための周到な準備と人の動かし方に容赦がないので、反感を覚える人はたくさんいます。 そんな彼がいったいどこでヒロインに惚れるのかは必見ですね。
恋愛関係になった後はどちらかと言えばヒロインがノールを好きな方が比重が高いように見せて、ノールの方がべた惚れな事がわかるシーンはこれぞ乙女ゲームの醍醐味といったところでしょうか。
キーワード「冷徹」「計算高い」「賭け」「文鎮」「執着」



ナラン。それは一服の清涼剤。個性派ぞろいのキャラクターの中(褒め言葉ですよ!)で、非常に爽やかな人当りでヒロインに接する彼に嫌な印象を持つ人はいないでしょう。 それくらいナランはヒロインのみならずプレイヤーの心にも清涼な風を運ぶはずです。 ヒロインへ心惹かれるのを止められない自分の弱さを責めたり、自分のコンプレックスと向き合う覚悟を決めたりと、作品の中でとても成長を見せます。 そんな彼と恋に落ちていくのは自然な流れ。許されない関係に葛藤する姿は、非常にプレイヤーをもだもださせてくれます。
キーワード「素直」「純粋」「葛藤」「成長」「憧れ」
※スレンルートから分岐



中性的な見た目のルジは人に寄り添うことのできる癒しの存在です。ルスから来た女性たちもルジには心を許しまくりです。 というのも彼は薬師−お医者さん的な役割で登場人物に接するんですね。皆に公平。 これはヒロインもそれに悩むに違いない…と、想像しながらプレイを進めていたのですが。なかなかどうして。 思った以上にヒロインと一緒になることを真剣に考えてくれています。大事にされている恋愛っていいですよね! BADENDの情の深さがすこーし怖かったです…!
キーワード「博識」「癒し」「温和」「忍耐」「情の深さ」
※トーヤルートから分岐



大臣の息子という割といいポジションにいる割にはやるべきことから逃げ回っている、 使命感に突き動かされている登場人物(褒め言葉です)が多い今作の中では珍しいキャラクターです。 彼のルートに入るきっかけは彼とヒロインが境遇的にシンパシーを感じる納得の場面かと思います。 また、他のキャラクターよりは年嵩な分、包容力があります。これは良いですね。 そしてこの年のキャラクターには珍しく成長していく様が、ときめかせてくれること請け合いです。
キーワード「怠惰」「諦め」「包容力」「獲得」「穏やか」
※ノールルートから分岐



エスタはノールの腹心の部下です。感情がめったに動くことが無いキャラクターですが、ヒロインと接するうちに新たな感情を知っていくというまさに乙女ゲームには鉄板の人物です。 そして、もともとのPC版から搭載されていたと思われるエンディングを抜けたさらにその先に、プレイステーションポータブル用の新規ルートが用意されています。 エスタってかっこいいけど、可愛いよね!と思わせてくれるエピソードがてんこ盛りになっています。余談ですが、ライターはエスタルートのノールが特に好きです。
キーワード「静謐」「目覚め」「恋」「忠誠」「心」
※ノールルート分岐のED後、新エスタルートに選択肢で分岐



完全オリジナルキャラクターの登場です。名前はジギ。エスタの部下ですね。ですが、彼こそ紅花界のトップオブ俺様。(スレンは俺様というかスレン様ですね) 出会いがしらからヒロインのことをバンバンと攻めてきます。「雌豚」と呼ばれたい方、早くジギルートをプレイしてほしい。 「こんにちは」と挨拶をするように「雌豚」と呼んでくれます。
もちろん、彼との恋愛もきちんとあります。恋愛というよりは奪われる恋というようなイメージでしょうか。
キーワード「俺様」「略奪」「毒舌」「天邪鬼」「自由」
※新エスタルートよりルートに分岐


一番強いのはノール!?新キャラジギのイベントにも注目です!

次回コラムは趣向を変えてのご紹介です。



ただ今ダウンロード版を期間限定¥4,800-(税別)の特別プライスでご提供。

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