時は元禄十四年(1701年)三月十四日。 勅使饗応役の任を仰せつかっていた播州赤穂藩主・浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が、 高家筆頭・吉良上野介(きらこうずけのすけ)を江戸城内、松の廊下にて斬りつけるという、 前代未聞の事件が発生した。 世にいう“赤穂事件”である。 知らせを聞いた五代将軍・徳川綱吉は激怒し、 浅野内匠頭には即日切腹を、浅野家には城地没収・お家断絶を命じる。 一方で、吉良家は一切の咎めを受けることが無かった。 「仇討ちこそ! 我らが悲願!!」 亡き主君・内匠頭の無念を晴らすべく、四十六人の赤穂浪士たちは吉良への仇討ちへと立ち上がる…… そんな世界へ、現代から時空を超えて迷い込んでしまった、ひとりの青年・深海直刃(ふかみ すぐは)。 直刃は、浪士たちと関わり合いながら、歴史という名の大きな運命の歯車に巻き込まれていく…… 赤穂浪士たちの討ち入りの行く末は……? そして直刃は、元の世界へ戻ることができるのか……?!
▼假名手本忠臣蔵編 現代から時空を超えて、江戸時代の赤穂へ迷い込んでしまった青年・深海直刃。 時は忠臣蔵――。亡き主君の仇討ちへと立ち上がった赤穂浪士たちとともに、 直刃は、大きな運命の歯車に巻き込まれていく…… ▼江戸急進派編 これで元の世界へと戻れる……! 目を覚ます直刃、そこは松の廊下刃傷事件が起きる前の赤穂城下。 同じ時が繰り返している…… ならば……、自らの手で歴史を作る! 想いを胸に直刃は江戸へと向かう。 ▼百花魁編 繰り返す出会い、繰り返す別れ。 義の為に生きて、死にゆく多くの者たち。 そして気づけば、そこには直刃ただひとり。 どうせ悲しみだけが残るのならば。 もう、赤穂には関わるまい…… ▼仇華・宿怨編 討ち入りを果たした赤穂浪士たちは、本当に正義を貫いた義士であるのか? 歴史に抗おうとする者がまたひとり。 しかし、歴史という名の魔物は、決してその手を緩めることは無い…… ▼刃・忠勇義烈編 真の武士とは、真の正義とは。 もう、迷いはない。 時は満ち、運命は加速する……!