西暦2014年。東京、新宿。
陰陽師が職業として認識されている日本。
東京は大空襲を経験することなく、第二次世界大戦が終わった。
古いものと新しいものが混ざり合った日々。
平穏に満ちたはずの日常の中、妖が人々に危害を与える事件が多発していた。
その対策として白羽の矢が立てられたのは、終戦当時、
信仰が解禁されたばかりの陰陽道――すなわち陰陽師であった。
混沌に呑まれようとしている世界。
虚ろな魂がさまよい、漂う、東京。
悪影響を及ぼす妖の多くは、元人間だったことが判明する。
なぜ、人が妖と化してしまうのか。その裏でうごめく闇の正体とは。
数多の想いが交差するこの地を舞台に起こる怪異。
それらの解決が、真実へ続く道につながっている。
……かもしれない。